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【アメリカ大統領選挙結果を見て】

2016.11.09

 本日2016年11月9日(アメリカ時間8日)は、歴史の分岐点として後年語り継がれる日となるかもしれない。そう御存知の通りアメリカ大統領選挙にてトランプ候補が当選確定としたことである。

 

 世界中が「世紀の番狂わせ」という報道をしているが、果たして本当にそうであるのだろうか?私自身、かなり前からこの結果はある程度予想していたし、実は多数のアメリカ人もこの結果を予想していたんではないかと思う。実際投票していたのは彼ら自身ですからね。結果的に一番驚いているのは日本を含めた外国人と世界中のメディアではないだろうか。

 

 今回の結果は日本のメディアだけではなく、アメリカ本国のメディアも大きく翻弄された結果であった。アメリカ新聞100社の中で、クリントン支持は52社、トランプ支持はなんとたったの2社であったそうだ。

 日本のメディアに至っては、トランプのネガティブな部分ばかりフォーカスし、まるで日本にとって悪の権化のような偏った捉え方をさせていた。実際私も何人もの方から「もしトランプが大統領になったとしたら、アメリカ人の倫理観を疑う」的な発言をうけたが、日本のメディアだけ見てればそう洗脳させられるのも致し方ないと思える程、酷い報道だった。

 

 私はそれらに対しかなり懐疑的な印象を持っていたが、たぶん多数のアメリカ人が同様な感覚を持っていたことは投票数から明らかである。これはどういうことかというと、メディア情報信頼性の失落に通じる。メディアはもはや人々を代弁する役でも真実を伝えることすら出来ていない意味で言えば、メディアが伝える「世論」とはもはや無意味なのかもしれない。要するにこの情報化社会においてメディアに振り回される部分が小さくなっているのかもしれないということだ。

 そしてそのメディアを罵倒しながら喧嘩をし、結果的にメディアを効果的に使う術はあの橋下前大阪市長に近いものを感じる程たくみであった。

 

 今回の結果はアメリカ人のアメリカ人たる「本音と建前」の部分が見え隠れする。トランプ支持と発言すると、無知論者だと指差されることを恐れながら、投票所に行くと結局トランプに投票していたという事実が一体何千万人いたんだろうか・・・。

 

 そして以前もこのブログに書いたが、物事の表裏一体性と自分がその現状に置き換えた時に感じる世界観がポイントである。結局人間とは自分と家族を含めた身の回りの人間が大事である、それを脅かすものは全て敵となりえる。自分のお金、家族のお金は自分たちのお金であり、見ず知らずの不法移民や外国人に払うほど寛大な人は少ないということだ。もちろん溢れるほどのお金を持っている富裕層は違うだろうが。下記私がこの7月13日に記載したブログである。

 

【真のグローバル化の意味とは】

【真のグローバル化の意味とは】

 

 要するに我々が現在のアメリカ人の状況になったことがないので、それを「なぜトランプなんかに投票するの?」という議論すらナンセンスに思えるのは私だけだろうか。        

 

 今回の選挙はアメリカ民主主義の成熟性と怖さを感じる。一票の力が世界を変えるのである。不法移民をいくらバッシングしようと、彼らは不法移民であるために選挙の投票権はない・・・。トランプは全て分かっていたかのようだ。イギリスのEU離脱も同様であった。

 

 しかしながら今回の結果はネガティブだけではないはずだ。そして多種多様の価値観があることがアメリカ最大の強みであり魅力であると私は感じる。価値観とは皆と同様であるべき、価値観とはたくさんあるものではないという教育を受け続けた日本人とは根本的に違うのだ。

 今回の結果の一部は「現状の流れで=クリントン」「現状の打破を=トランプ」とも取れるはずである。即ちこれがアメリカの強さだろう。世界No1国家であるアメリカでも更にKAIZENを求める人もいる。

 こういう国民が多い国家はきっと強いはずだ。そして同様なことが企業にも言えるであろう。

 

 今後世界がどう動いていくのかは私には分からない。しかし世界が大きく変わっていくことは間違いない。我々鳥取にいても決して対岸の問題ではない。この時代と流れを敏感にそして大胆に掴んでいかねばこの時代から取り残される。

 トランプ大統領誕生という結果は、我々にとって考えさせられることがあまりにも多いが、我々も前に進んで行かなければならないということだけは間違いない。

 

 新しい価値観と新しい時代の幕開けであることもまた間違いない一日であったようだ。

 

 

【ハロウィーンBBQ Party】

2016.11.01

 10月30日(日)鳥取市内某所にて「川口グループ ハロウィーンBBQ Party」を開催致しました。

 

 鳥取県中部地震発生から10日足らずということで開催ということに多少の躊躇はありましたが、私の持論である「災害後は皆で前向きに且つ消費活動をすべき」という観点から予定通り開催致しました。日本人というのはまだまだ保守的な部分が強く、震災等の災害直後は自粛をすべきという文化が強く残る民族ですが、今こそ前向きに明るくそして皆で消費をすることが復興への近道であると信じています。

 

 話を戻しますが、お昼前から始めたBBQ Partyは、御蔭様で晴天のもと暑すぎず寒すぎずの絶好の天候の中で行うことができました。実は私、内緒ですが結構雨男なんで心配しておりましたが・・・。

 

 今回のBBQ Partyはポットラックパーティーというルールです。このポットラックパーティーというのは欧米諸国で良くある形式で、シンプルに言うと参加費無料の持ち寄りパーティーという意味です。ステーキを中心とした大量のBBQ用肉と生ビールサーバーは会社が用意しますが、参加者は手の込んだ料理でもおにぎりでもサラダでも更に言えば飲み物1本でも、何かを持ち寄れば無料で参加出来るという形式になります。そして今回はどうしても持ち寄りが出来ないという方は、ハロウィーンということで何でもいいのでコスチュームを着て仮装すれば無料参加となりますし、社員家族の皆さんも当然無料というルールでの開催でした。

 

 実はこの夏前から当グループは大変忙しく、この秋まで皆社員が本当に良く頑張ってくれここまで乗り切ることが出来ました。その感謝の気持ちを込め、私自身が久しぶりに幹事長となり、プラス幹事メンバーは基本入社1年以内のルーキーの方々というチーム構成でした。当然皆フレッシュなメンバーなので、当日の朝からいい意味で大変盛り上がり、私個人的には準備も本当に楽しく皆と一緒に出来ました。まぁ、ルーキーの方々は楽しくなかったかもしれませんがね(笑)。

 

 事前取りまとめでは、持ち寄り食べ物が少なく食材が足りるのか??という声が多く心配しましたが、沢山の人が力を合わせると凄いものです。なんと結果食べきることが出来ないほどの料理、食材が集まりました。結果数えきれない程のおにぎりやトン汁、100本以上のソーセージ、何十玉か分からない程の焼きそば、サンマや鮎まで(笑)。そして思った以上にコスプレをするメンバーも多く、家族を含めた子供たちも多く集まり、大量なビールを飲みほしてくれたメンバーの盛り上げ(?)のおかげもあり、本当に楽しいPartyとなりました。

 

 更に事前情報ではBBQグリルは足りるのか?テーブルや椅子は?飲み物は?そもそも人は集まるのか?色々な心配だという声があがりましたが、私の中でこれは初年度なので当然未知数であるという理解でした。一番大切なのは、第一回をするということです。第一歩を踏み出すこと、全てにおいてこれが一番重要なんです。

 そしてこの経験が次年度以降に必ずいきてきます。次回は何名くらい参加するのか?子供はどれくらい集まるのか?その人数だと肉は何Kg必要か?その肉の量だとどの程度のグリルと炭が必要か?料理はどれくらいの方々が持ち寄ってくれるのか?これら全て初回の経験値が次への最高の指針となります。

 

 仕事もプライベートも何をするのも同じですね。あれこれ考えて頭でっかちになるより、やはり第一歩が大切です。もちろん準備力は大切な要素の一つですけど、今回はルーキーたちがしっかり準備してくれました。そして皆が持ち寄り皆が協力すると素晴らしいイベントが出来ます。後で聞いたことですが私の知らないところで、各社員たちが打ち合わせをし足りなそうなものをサポートし合って持ち寄ってくれていたようです。人は協力ということで途轍もない力を発揮することを再認識させて貰い本当に感謝です。

 

 今回は楽しかったこと以上に、私自身が「第一歩」「準備力」「協力」ということの大切さを再認識させてもらい本当に充実した休日となりましたね。いつも以上に参加してくれた社員達に感謝です。そして時代を担うルーキーの頑張りも私にとっていい刺激になりました。彼らがますます川口グループを盛り上げてくれるでしょう!!

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【鳥取県地震にて】

2016.10.24

 御存知の通り、10月21日(金)14時07分ごろに鳥取県中部地区を震源としたM6.6、最大震度6弱という大きな地震がありました。

 

 元々地震が少ないとされる鳥取県においてまさに稀にみる強い地震でした。出張等で鳥取を不在にすることの多い私ですが、丁度その日は鳥取本社にてミーティングをしておりました。さすがにかなりの揺れで驚きましたがすぐに同じ建物オフィス内メンバーの状況を確認しケイビーシーまで走って移動し到着した段階で、丁度ケイビーシーメンバーも建屋から非難し出てくる最中でしたが、共に大きな混乱もなく皆さん迅速に対応出来ていたようです。

 

 直後に震源地が中部エリアと分かり、リバードコーポレーション中部営業所に電話したところ安否確認も出来ましたが、他の営業メンバーとはしばし電話繋がらず。結局鳥取県・島根県の全社員の安否確認が出来たのは、地震発生から数十分が経過していたようです。

 

 駐車場にて避難しているメンバーと話をしている中で、皆落ち着いているようでしたが、やはり社員家族のことが当然気になるであろうこと。このまま業務に戻ってもこの精神状態で仕事をすることに対して集中力は保てないと感じ、当グループは早い段階で全社員帰宅指示を出しました。

 

 こういった判断は当然練習出来るわけではないですし、非常に難しいというのが正直なところです。金曜日午後ということもあり、御客様からの仕事依頼や生産計画等、やるべき業務は山のようにある時間帯でしたから。しかしながらやはり社員の安全第一、そして社員全員が一秒でも早く家族と顔を合わせ安心をしたいという気持ちは同じであるでしょうことを考えると、やはり答えは「帰宅」という判断でした。今でも内外部より賛否両論ありますが、もちろん今でも正しかったと信じています。

 

 今回の地震は鳥取県中部を中心にあらゆる被害が発生しております。川口グループはどんな小さなことでも積極的に復興活動を行っておりますが、まだまだ出来ることはあるかと思います。当然義援金を募っておりますが、写真のように被災された家の修繕活動も積極的に行っております。当HPにも掲載しておりますが、微力ながら弊社よりあらゆるサポート活動を致しますので、御用命の際にはいつでもご一報頂けますと幸いでございます。

 

http://www.kawaguchi-group.jp/news/1880/

 

 今回の地震で各地より御見舞いや励ましの御言葉を頂きました。この場をお借りして心から御礼申し上げます。そして一日でも早く地域が通常化する為に全社員と共に尽力したく思います。

 

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