【和諧号】
2019.09.19「和諧号」 これを見てピンとくる方は、よっぽどの鉄道マニアか中国通な方でしょう。
そう、この「和諧号」とは、中国の新幹線の車両の名前です。新しい「復興号」と共に、TV等で見たことがある方も多いかと思います。
実は今週、中国出張で、今日は日帰りで上海から南京までこの新幹線で往復してきました。中国の新幹線というと、日本人的には2011年の衝突事故&埋めるという衝撃的な事件を思い出す方がほとんどでしょうが、実はその後飛躍的に進歩を遂げているんです。
技術力や整備体制は、もはや日本やドイツを凌ぐほどらしく、スピードは日本の新幹線より速く、鉄道網は日本の10倍にもなるような程。駅なんて、空港ですか??っていうくらい巨大です。やはり恐るべし14億中国人民のポテンシャル・・・。
乗り心地も、全く問題なく快適。強いて言えば、周りの中国人の電話の声がうるさいですが、まあそれはそもそも諦めているんで(笑)
マナーと言えば、新幹線が各駅に停車した瞬間、中国人喫煙者が一斉にホームに出てきてタバコを吸いだします。中国の新幹線は基本全車禁煙らしいからでしょうが、その光景は驚きます。そして彼らはめんどくさいのかホームの灰皿まで移動せず、入口ドア出たところでタバコを吸い、吸い終わったらホームにタバコを投げるだけ・・・。消えてなかろうがお構いなし(笑)
中国の特に都市部では、以前に比べてタバコマナーは劇的に良くなりましたが、やはり場所によっては衝撃的レベルの酷さですね。
さて新幹線の話に戻ると、面白いのが社内販売。日本のように駅弁という文化があまりない中国では、出前的なサービスがあります。事前にオーダーしておくと、販売員が乗客まで例えばケンタッキー・フライド・チキンとか持ってきてくれるようです。
ちなみにホームにある自販機は、ほとんど顔認証にて購入可能。先日もこのブログにて中国キャッシュレス化の話を書きましたが、この新幹線も含めて、中国の技術力やITの向上スピードは完全に日本の上を進んでいます。
今は中国は、スマホレスを推進しているので、顔認証での買い物も増えてきているよう。
今回の出張でも、私自身、当然の如く現金一切使用せず。全てQRコード or カード決済。
そうそう新幹線の進化で思い出したのが、リニアモーターカー。とっくの昔からリニアモーターカーを走らせている中国と、我々子供の頃の夢リニアモーターカーは、未だに走っていない日本。
比較しなくていいんだろうけど、やっぱり日本人としては悔しいな~。
【砂丘一斉清掃から砂丘の未来をおもう】
2019.09.089月8日(日)鳥取砂丘にて半期に一度の恒例、「砂丘一斉清掃」に川口グループとして参加してきました。
この春の参加時は、あいにくの大雨・・・っというか、ほぼ嵐(笑)。砂丘に吹き荒れる、雨風で春とはいえ、凍てつくような寒さで終了後、帰宅早々風呂に飛び込んだことを覚えてます。
そして今回は、、、灼熱の暑さ・・・。砂丘というより砂漠でしたね・・・(笑)
それでも雨風があるよりはよっぽどましで、空は突き抜けるような青空。砂丘と日本海と青空のコントラストは、絶景という言葉以外見つからないほどです。
我々大人になった鳥取県民は、よっぽどのことが無い限り、鳥取砂丘に来ることはありません。子供関係、もしくは鳥取県外から友人等の観光案内でたまに来るくらいでしょうか。
それでも来るたびに、やっぱり絶景だな~っと惚れ惚れしてしまいます。
そしていつも思うのが、これだけの規模で美しい国立公園が未だに無料ということ。これは正直信じられませんね。維持費だけでもとんでも無い程必要でしょうに。近隣にお金を使うところも少ないですし、本当に素通り観光客が多そうで、経済効果というより砂丘の維持は大丈夫なのかなっと心配してしまいます・・・。
外国では基本的にNational Parkって入場料必要なんですよね。車でも徒歩でも、必ず公園の入口に料金払う場所があります。
しかし多少高くってもそこを目的に行くわけですから、払うことに不思議はありません。そして維持の為に費用が必要だと入口に必ず記載してあるので、入園者は納得し気持ちよく払うわけです。
ディズニーランドやUSJが目的で旅行したら、入場料払いますよね?私にしてみれば、同じ理屈だから払うべきだと思いますけどね。
まあ、法律上の問題や色々あるんでしょうけど、であれば尚更変えて欲しいですよね。美しさをキープするには必ず経費が必要です。例えば入場料1,000円徴収するとなったとして、そのせいで鳥取に来る観光客って激減するとは思えません。
個人的な話ですが、私は海が好きで、昔から特に海に沈む夕日を見るのが最高の贅沢だと思っています。実はこの鳥取砂丘から見る夕日って、日本トップレベルの美しさなんです。
例えば日本で言えば、関東の方や太平洋側の方々は、海に沈む夕日は見れませんよね。夕日が海に沈む景色を見れることは、日本海側や西日本の特権であり、とんでもない程貴重で素晴らしいことなんです。
ちなみに鳥取砂丘でいれば、砂像博物館のテラスから出ての展望台から見る夕日は、涙が出る程美しいですね。
以前アメリカ人の友人がその景色を見て、
「この鳥取砂丘の夕日は、ロサンゼルスのサンタモニカ桟橋の夕日の100倍奇麗だ」
っと言っていましたが、私も100%同意します。もっともっと誇りを持ってほしいし大事にしてほしいですよね。そしてその為には、ボランティアは勿論ですが、お金をかけて整備をしてほしいと感じます。
世界トップレベルのハードがあるわけですから、そのハードを活かすソフトが必要であり、それには費用が必要です。ホテル誘致の話も出ていますし、他も含めてもっと議論や活動が活性化してほしいですね。
まあ、だまされたと思って一度、砂像博物館からの夕日を見てみて下さい!私の人生で間違いなく、世界トップレベルの美しさであり絶景です。近くにいると意外と気付きませんが、実は鳥取がワールドクラスってものは沢山ありますよ!
まさに残暑でしたが、砂丘一斉清掃しながら、砂丘の未来をおもい、清々しい休日の朝を会社のなかまと一緒に過ごせましたことに、心から感謝です。
PS 写真は本日のMVP
【杉原千畝Sempo Museum】
2019.08.30この春より東京に、杉原千畝Sempo Museumが関係者の長年の活動を経て、無事開館されたというニュースを見つけたので、早速出張の合間を縫って訪問してきました。
私は以前より、杉原千畝氏を敬愛しており、念願かなって昨年5月、リトアニア・日本大使館と彼が最後に泊まったというホテルに訪問し、翌日アウシュビッツに訪れてきました。
実はその内容は下記の通りこのブログで、昨年アップしております。
【日本のシンドラーと命のビザ】
http://www.kawaguchi-group.jp/blog_president/3335/
【負の世界遺産とThe Holocaust】
【負の世界遺産とThe Holocaust】
やはり昨年現地に行ったからこそ、どうしても今回このMuseumは訪れたいと思っていましたが、場所も東京駅そばであったため少しの時間を作ることが出来ました。
小さなビルの中の小さなスペースで、こじんまりとという雰囲気に反して、結構な訪問者に驚きました。杉原千畝の半生を振り返る録画映像も繰り返し上映されており、全く彼を知らない方でも、すんなりと彼の行ったことを知る機会になるであろう展示会でした。
私自身、時間もなく15分ほどの訪問でしたが、それでも訪れて良かったと心から感じる事が出来ましたね。日本人としての誇りを強く感じさせてくれるのは勿論ですが、何より人は何のために生まれ、生きていくべきなのかという、答え無き壮大な人生のテーマを考えさせられる貴重な時間となりました。
当然の如く、人の数だけ人生のドラマがあります。人生たまには立ち止まり、何に対して感謝し、何に対して幸せを感じるべきなのか。答え無き答え探しをする時間は、必ずや大切な時間であると、杉浦千畝が諭してくれるような15分間でした。
原千畝の信念と決断
下記、杉原千畝Sempo Museumより抜粋。
後年、千畝はこう語っている
「私のしたことは外交官としては間違ったことだったかもしれない。
しかし、私には頼って来た何千人もの人を見殺しにすることは出来なかった。
大したことをしたわけじゃない。当然のことをしただけです。」
生きるということを、深く深く考えさせられます。