CEO blog

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【10代のリーダーシップがもたらしたもの】

2021.07.24

 瞬く間に日本中を騒がした、我が鳥取からの一大ニュース。そう、高校野球鳥取大会での、米子松陰高校関係者コロナ感染での出場辞退問題。ご存じの通り、内外関係者含めて様々な働き掛けがあり、米子松陰高校は大会復帰し試合を行うことが出来たことは、私を含めて日本中を安堵させ嬉しい結末となった。

 

 今回裏舞台で一体何があったのかは結局藪の中の部分は大きい。メンバー表提出時間は8時10分であったが、保健所が開くのは8時30分で指示を仰げなかったとか、高野連側が出場を認めなかったのかとか、学校から辞退を申し出たとか、情報は錯そうしていて何がほんとか良くわからないというのは正直否めない。

 

 しかしその一方で、このSNS時代を改めて実感した方も多いであろう。誰がどうみても理不尽な決定。我々大人たちはモヤモヤした感情のみが残ったという方も多かったのではないか。っと同時に何をどうしても、お上が決めたことは覆ることはないだろうという決めつけの部分があったことも否定出来ないし、まずそもそも行動に起こそうという発想が乏しい。

 

 しかし、今の若者は違う。言っても無駄だと諦める大人とは違い、声を上げる術を知っている。そんな最中まず野球部主将がTwitterで動いた。

 

「試合もできずに、このまま終わってしまうのは、あまりにも辛いです。何とか出場する道を模索して頂けませんか?」

 

 すると米子松陰高校の在校生が、そのTwitterに呼応し、上記本文を様々なSNSに拡散。すると、大阪府吉村知事や橋下元知事がSNS上で炎上覚悟の厳しい口調で叫び始める。

 

 こうなると当然学校側も勇気を貰い、世論を背景に強気になり、高野連に大会復帰を求める嘆願書を提出する。さすがの高野連も日本全国の世論相手に太刀打ちする術もなく、即時不戦敗を取り消し大会復帰処置にかじを取る。

 

 決定後の、野球部主将のTwitterコメント。

 

「米子松蔭高校野球部を応援してくださった方々へ

皆さんのおかげで僕たちは大会に出場することが出来ました。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。多くの方々の声援を胸に感謝の気持ちを忘れずに試合に臨みたいと思います。本当にありがとうございました。」

 

 全国民を完全に味方につけた後の上記コメント。素晴らしいという言葉以外に見つからないほど素晴らしいコメントだ。完全に日本国民大多数を味方につけ、その全員を納得、そして嬉しくさせるコメント力。

 

 今回の一連の騒動、誰しもこのSNS時代の凄まじさを見せつけられたでしょう。そしてこの米子松陰高校野球部主将のリーダーシップ。彼の行動は迅速でそして今の時代にマッチしており、彼はリーダーとして完璧でした。間違いなく我々が高校生の頃であれば、同様の事態になったとしても泣き寝入りでしょう。

 それほど彼のリーダーシップは素晴らしく、何よりそのスピード感あふれる対応力は、勉強させられるというより感服してしまいます。

 

 結果として米子松陰高校は準々決勝で敗れる。そして最後に残した米子松陰高校の主将のコメントに心震えた方が日本全国にたくさんいたであろう。

 

「高校野球の最後をグラウンドで迎えることができてよかった。」

 

 このコメントには30年前、高校野球に携わった一人として、心揺さぶられるほど大きな安堵と感動が交錯した。

 

 彼らのような素晴らしい少年がこれから大人になるということは、日本の未来は明るいということだ。今の若者は素晴らしい!


【何事も経験してみないと分からない】

2021.06.20

 今シーズン、アメリカメジャーリーグ ロサンゼルスエンゼルスの大谷翔平選手の活躍ぶりは、コロナ禍ムードの日本を明るく元気にしてくれています。そんな中、更に我々日本人を喜ばせてくれたニュースが、7月12日にロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで開催される「ホームランダービー」への大谷選手の出場表明したニュース。

 メジャーリーグのホームランダービーはオールスター戦の前夜祭として開催され、出場選手はMLB推薦で決まりますが、実は日本選手で初の快挙となる。

 

 このホームランダービーとは、日本語で言うホームラン競争。制限時間の間にどれだけホームランを打ったかどうかで競う、オールスター前日の祭典。時間制限の為、スイング数が多い程有利に働きやすいこともあり、かなりの運動量、持久力が必須なのはこのホームランダービーを一度でも見た方なら、素人目にも一目瞭然。

 

 よって毎年議論されるのが、選手の疲労度合いとバッティングの調子を崩すこと。ジンクスとして、このホームランダービーに出場するとバッティング自体が狂い、後半戦の打率やホームラン数が下がると言われている。

 

 打者投手の二刀流をし続けている大谷選手の場合、更にそこが危惧され、当然のことながらこの発表以来、日米ともに大激論。専門家っぽい人たちのコメントは、ほぼほぼネガティブな意見が多い。特に日本人は喜びながらも、ちょっとメジャー詳しいよって方々ほどネガティブ意見が大半なよう。

 

 そんな中、大谷選手自らのコメントが周囲を黙らせた。

 

 プレス: 過去のホームランダービーで後半戦に影響が出たという選手もいたが、そういう考えはなかったのか??

大谷選手: 「やっていないので、正直分からないところではあるんですけど、そうですね。やってみないことには。何事も経験してみないと分からないので、と思います」

 

 一撃で外野を黙らせるのには十分すぎるほど前向きなコメントに、個人的にめちゃめちゃスカッとした。仰る通りで、過去のジンクスは過去の選手のジンクスであり、大谷選手自身ではない。要するに初めてホームランダービーに出場する大谷には、このジンクスは現時点であてはまらない。

 

「何事も経験してみないと分からないので」

 

 この言葉に全てが集約されている。日本プロ野球に入った時も、メジャーリーグに挑戦した時も、共に前人未到の二刀流には多くの人達が懐疑的であった。しかし彼は結果を出すことで周囲を黙らせてきた。今までの選手は二刀流が出来なかったかもしれないが、それは大谷ではないということ。今回も全く同じであろう流れであり、それを軽く一蹴する説得力のあふれるコメント力。

 

 そんなことを考えていると、3年前に同じようなことをこのブログに書いた記憶が蘇ってきた。

 

【大谷翔平がMLBで活躍しているわけ】 2018.04.26

http://www.kawaguchi-group.jp/blog_president/3289/

 

 彼はぶれない。だからこそ周囲の反論を黙らせてきた。彼の可能性に勝手に期待をしたいし、今回もまたスカッとさせてほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 


【大栄スイカ 初出荷式】

2021.06.10

 6月8日鳥取県大栄スイカ選果場にて、本年度の「大栄すいか 初出荷式」がおこなわれ、我々も参加させていただきました。

 

 梅雨の季節で、幸い雨もなかったことはいいんですが、30度付近まで気温が上がり、更に湿度も高い一日でしたので、じっとしてても汗が出るほどでした。

 コロナ禍ということもあり、例年の半分程度の時間での式典というコンパクトさでしたが、無事に開催されたことは関係業者として嬉しい限りです。

 

 味も生産者さんとお話しする限り例年以上に良い出来栄えとのこと。実際相変わらずというか、流石というか、日本で一番旨いスイカといっても言い過ぎではありません。甘味、シャリ感、喉ごし、後味、どれをとっても完璧ですね。

 

 ちなみにですが、日本のスイカは間違いなく世界一です。これは断言できます。そもそも海外のスイカはどこの国でも完全に野菜です。歯ごたえが良いというか、赤い大根を食べているような感覚というか・・・。まあ一度召し上がっていただきたいというほど、悪い意味でインパクトがあります(笑)

 

 そういう意味でも日本一の大栄スイカは、実質的に世界一のスイカといえるでしょう。

 

 意外とスイカの旬の時期は短いので、今のうちに鳥取が誇る大栄すいか、ぜひともご賞味下さいませ!