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【アカデミー賞 – 主演男優賞】

2022.03.30

 前回のブログで、「アカデミー賞 – 国際長編映画賞」について書きましたが、今回は、「アカデミー賞 – 主演男優賞」についてです。

 

 受賞したのは、ウィル・スミス氏。もしかしたら彼が主演男優賞を受賞したというのを、意外と知らない方は多いかもしれません。

 何故か?

 

 御存じの通り、ビンタ事件のインパクトが強すぎて、それがどういった舞台だったのか?どういった賞だったのか?っという、最も重要なポイントすら消し去るほどのインパクトだったからでしょう。

 

 世界を駆け巡ったビックニュースといっても過言ではないくらい、まさにハリウッド映画も真っ青なノンフィクション。当然、この彼の行為に対しての賛否両論が世界中を巻き込んで論争されています。

 

 そこで非常に興味深い印象を受けたのが、日本人とアメリカ人の考え方の違い。

 

 日本人は想定以上に、「ウィル・スミス」の行為は当然だっという意見が多く見られます。公共の場で妻に対しての差別的発言は許されるものではない。自分ならもっとひどい対応をしていたかもしれないという擁護派のコメントも多く見られました。

 

 アメリカ人はというと、全く反対で彼の行為は許されないという意見が多いようです。いかなる理由が有れど、公共の場での暴力行為はダメ。たとえそれは差別的発言であったとしても、暴力というダメなものはダメという考え方だ。よってウィル・スミスの行為は許されないという意見が多数に見受けられる。

 

 これを見て意外と感じる日本人は多いかもしれません。実は私も同様です。語弊があるかもしれませんが、日本人の方がアメリカ人より暴力に否定的なイメージを持っている方が多いからかもしれません。

 

 ちなみに私の意見は敢えてここでは記載しません。っというか、優柔不断だと思われるかもしれませんが、私には分からないという感情が正直なところです。ただ今回は、日米の国民性、そして現代の社会的背景を象徴しているかもしれないと思い、この日米の違いを記述しました。

 

 どちらが正しい、どちらが間違っているという論点ではなく、それぞれの考え方の違いを対比したかったということです。不謹慎な表現ですが、この日米の対比は個人的に非常に面白く、奥深く感じています。

 

 色々考えさせられるほど、大きなインパクトがあった世界的事件だったということですね。

【アカデミー賞 – 国際長編映画賞】

2022.03.29

 日本時間3月28日、America LAにて開催された「第94回アカデミー賞」で、濱口竜介監督、西島秀俊主演の「ドライブ・マイ・カー」が日本映画では13年ぶりに国際長編映画賞を受賞しました。

 

 そもそもこの映画、最優秀作品賞にノミネートされており、それだけで日本映画史上初の快挙。個人的には、受賞のニュース速報より、作品賞ノミネートの速報の方が数倍驚きました。

 

 今現在、未だにこの映画を鑑賞していないので批評することは全く出来ませんが、確かに評判は良い映画のようです。そもそも原作が村上春樹氏ということが世界的にインパクト大。御存じの通り彼は世界的にも有名で、毎年のようにノーベル賞候補に名の挙がる作家ということで、それだけでも本作は注目を浴びていたようです。

 

 これだけの話題作なので、出来れば劇場の大きなスクリーン・素晴らしい音響効果という環境で観たいというのが本音だけど、鳥取という地、コロナ禍という現状を考えると、WOWOWやHuluになるのかなという雰囲気です。

 

 いずれにしても、日本映画界にとって歴史的に素晴らしいこと。日本人として本当に誇らしく思います。そして兎に角早く観たいというのが何より強い気持ちです。

【ウクライナ侵攻】

2022.02.28

 ロシアのウクライナ侵攻。

 

 オリンピック中から、ロシア軍のきな臭い動きが見えていたとは言え、この段階でウクライナ侵攻開始したというニュースに、大きな衝撃を覚えたというのが世界の本音であろう。

 

 TV画面で見る現実は、この現代に同じ地球上で起きているとは考えにくいと思ってしまうし、今更ながら信じたくない程のインパクトだ。

 

 国連のアントニオ・グテレス事務総長は22日の記者会見で、「世界が近年で最大の危機に直面している」と語った。ヨーロッパではここ数十年で最も危険で不安定な状況だと報道されている。プーチンの健康状態や判断能力に疑問符があり、その背景には中国やベラルーシが控えていることは誰の目にも明らかだ。

 

 以前、バルト三国含めた東ヨーロッパをバックパックして歩いたことがあるが、東ヨーロッパの風景は言葉にならない程壮大で、まさに映画の世界が眼下に広がり、歴史豊かな本当に美しいエリアでした。

 

 ヨーロッパの国々は陸続きなので、バスで移動していると越境という感覚がありません。知らない間にというか、気付いたら別の国から別の国にという感覚で、国境検問という概念すらほぼ無い国が大多数。特にEU加盟国なんて、日本国内の県から県をまたぐ感覚と全く同じな程です。

 

 しかし当時、私が移動した東ヨーロッパで唯一越境出来ない国がありました。そう今話題のベラルーシです。

 

 私はリトアニアからベラルーシにバスで越境しようとしたところ、あまりにもリスクが高すぎることで断念。リスクというのは、必ず出国(戻ってくる)できる保証はないと言われたからです。ベラルーシは入国後ビザ発給というシステムでしたので、入国してみないとビザ発給されるかどうか確約は無いということでした。

 

 出国出来なくなっては当然困るので、ベラルーシ入国は泣く泣く断念。当時でもある程度危ない国でしたからこそ、興味本位で入ってみてみたいという気持ちは強かったのですが。

 

 しかしたったこれだけのエピソードでも、ベラルーシがいかに特殊で未だにそういう国であることは良く分かると思います。特殊というか不気味な国。今回ロシアの陰に隠れながら、独裁者が影響力を強めている姿を見ても、21世紀に存在する国と思えない。

 

 一部の独裁者によって、あの映画のように美しいヨーロッパが破壊されていると思うと、自分たちの無力さにやるせない気持ちにしかならないですね。