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【神秘の島・マダガスカル島】

2024.09.15

 いきなりですが今、マダガスカルにいます。

 

 そう、アフリカの東側にあるインド洋に浮かぶマダガスカル島です。実は来週より現在通っている慶應ビジネススクールのEMBA Consortium Programという、慶應大学が提携している世界の10大学との超短期交換留学制度が始まる予定です。私は南アフリカにあるStellenbosch Universityに通う予定にしているため、その前にここマダガスカル島に来ているというわけです。

 

 マダガスカル島は、日本にいると本当になじみの薄い国ですが、昔から一度は来てみたいなって思っており、今回千載一遇のチャンスと捉え、遥々やってきたわけです。ここは生命自体が完全に独立しており、他のどこの大陸にも属していない生き物だけではなく、植物自体も不思議な生態系をキープし続けている島で、実は日本よりも国土面積より1.6倍も大きな国。よって、独自の進化を遂げた不思議な生物が多く、約80%の動植物が固有種。島自体がジュラ紀中期からアフリカ大陸から分離し、独自の生態系を築いてきたと考えられており、その特異性、貴重性より「神秘の島」とも呼ばれているようです。

 

 日本でも有名なのは、リーマーと呼ばれるテナガザル系の動物やカメレオンなどの爬虫類、そしてバオバブの木ですよね。単語にピンと来なくても、写真を見ると 「あ~あれね!」 と、思い出す方も多いんじゃないでしょうか。

 

 本当は今回、そのバオバブの並木道の場所まで行きたかったんですが、飛行機は不定期にしか飛んでなく、車だと片道約20時間とのこと。こっちの車の20時間なんて、道がめちゃくちゃ悪いので車より先に体が壊れそうということで、今回は泣く泣く断念。

 

 よって車で片道5時間かけて、野生のジャングルまで行き、野生のリーマーを見に行ってきました。朝4時起床でしたが、なんせ鳥取⇒羽田⇒成田⇒韓国・ソウル⇒エチオピア・アジスアベバ⇒マダガスカル・アンタナナリボで、30時間以降かけてやってきたので、前日到着後、完全に爆睡で逆に体調ばっちり。

 

 さてそのリーマーですが、ガイドにも「こんなにたくさんの種類のリーマーが見える日は珍しい、君は超ラッキーだ!」っと言われたほど、歩くところ歩くところで色々なリーマーと出会えることが出来ました。写真のとおり、リーマーは本当に不思議な生き物で、かわいいという感覚とはまたちょっと違い、なぜか引き付けられる魅力があります。動物好きで、色々な動物を見てきましたが、今まで見たことが無いインスピレーションを感じましたね。

 

 結局、翌日朝3時のフライトで移動でしたので、マダガスカル島には実質一泊しか出来ませんでしたが、本当はもう少し色々見てまわりたいと思える程、不思議なまさにスピリチュアルな魅力あふれる島でした。

 

 実は今回のアフリカ訪問の個人テーマは、「生命の理想郷とは何なのか?」 を掲げてきましたが、そのスタートとしてまさに深く、更に深く考えさせられる訪問となりました。世界はまだまだ私なんかが知らない未知の土地や世界が溢れています。人類の起源があるといわれるアフリカ。やはり来ないと分からない、そして来ないと感じることの出来ないリアルがここにあることだけは分かりました。

 明日からがまた楽しみでなりません!


【海外出張の価値とは】

2024.09.02

 さて今回の上海出張ですが、初日は夜遅くに上海入りしたので、実質一泊二日の出張。そのため十分な時間が取れませんでしたが、展示会視察の後、先行入りしていた弊社メンバーと夜に上海観光行ってきました。

 

 上海は数多く訪れてますが、よくよく考えてみると観光したのは10数年前に一度行ったっきり。せいぜい出張の際、上海在住の友人やクライアントと夜食事に出かける程度でした。上海を感じるのも観光ではなく仕事で移動の際、中国版ライドシェアDiDiの車窓から眺める街を眺める程度。

 

 今回はこの春から弊社東京オフィスに新加入した、中国語が堪能な朱さんコーディネイトで中華レストラン&上海黄浦江での遊覧船ナイトクルーズ。実は後者のナイトクルーズは他メンバーには内緒のサプライズ。ところが中華レストランで盛り上がりすぎて、予定時間を大幅にオーバーの21時30分。店を出た際には、既にナイトクルーズもクローズしているだろうということで、ここまで準備してきた朱さんはかなりブルー・・・。

 

 彼と二人でコソコソ話しながら、まあネバーギブアップ&ダメ元で取り敢えず受付行ってみよう!ってことで全員で突撃。するとなんと奇跡的に22時の最終便がいけるとのこと!その時の彼のはちきれんばかりの笑顔は忘れられませんね(笑)

 

 そして6人全員で1時間ほどのナイトクルーズへ。私も初めてでしたが、正直驚くほど行く価値有りでしたね。さすが上海ど真ん中を流れる黄浦江、両サイドの煌びやかな光あふれる景色は圧巻ものです。そして他メンバーも当然のごとく大喜び。終始全員で大いに盛り上がり、写真&動画撮影の連続でした。

 

 出張とは日中仕事で、その目的を達成するためにそれこそタイパを駆使して、一つでも多くの収穫を得るために出張者全員が駆けずり回っていました。歩数が3万歩超えているメンバーもいたほどで、彼らの仕事における真摯な姿勢と熱量は、本当に素晴らしいものがあります。きっと大きな価値がある経験となったはずです。

 

 しかしながら島国で暮らす日本人が、海外に来るということは、昼だけではなく夜も大きな刺激と経験を得ることが出来ます。もしかしたら昼より気付きと学びが多いかもしれません。私は同行した際は、出来るだけ一緒に来たメンバーに色々な経験をしてもらいたいと考え、可能な限り毎回何らかのアクティビティを含めるようにしています。それが楽しいだけの時間に見えるようですが、これは凄まじいまでの価値をもたらせます。

 

 結局のところ、仕事力とは人間力とイコールになる部分が大きいはずですし、これは世界と触れ合いを持たなければ成長しにくい部分かもしれません。言わずもがな、今の日本人に最も足りないことは、このグローバルな発想や経験です。

 

 我々は地方の小さな企業ですが、今回たくましく成長している我々のメンバーの姿を見て、やはり経験とはここまで大きな刺激を与えるものだと再認識できたことは非常に嬉しいですね。それほどまでに価値のある時間を得ることが出来たと確信しています。

 

 そして何よりも、今回の出張の成功は我ら朱さんの活躍であったことは言うまでもありません。まさに上海出張MVPでしたね!

 

 朱先生、非常謝謝你!!


【ライブコマース】

2024.08.30

 8月22日~24日に、上海にて開催された 「Pet Fair Asia 2024」 訪問視察してきました。

 

 今回は弊社からは過去最多人数である6人にて参加。私の遅れて合流のスケジュールでしたが、他のメンバーは鳥取オフィス&大阪オフィスからの関西国際空港ルートと、東京オフィスからの羽田空港ルートで、それぞれ上海浦東にて合流。今回が中国初めてのメンバーもいたようで、当然のごとく期待と不安を胸に渡航だったことでしょう。

 

 さてこの 「Pet Fair Asia 2024」、巨大展示会という表現では伝わらない程の規模感で、現代ではアメリカ・ドイツと並んで世界トップレベルまで巨大化しています。これは同時に中国のペットマーケットのスケールアップでもあるということを意味します。

 

 私がこの展示会に初参加したのが忘れもしない2010年。当時はスケールもまだまだ小さかったのは勿論、そもそも会場の雰囲気が全く違います。世界の工場と呼ばれて久しい中国でしたので、海外向けのOEM工場がメイン。当然派手な装飾をする必要性はなく、本当に地味に質素に安いプロダクト感を前面に出している雰囲気でした。

 

 それが今ではメーカー色を前面に出しているため、とにかくド派手。そもそも中国は派手好きプラス、赤色や金色が好きなので展示会場はアメリカやドイツと比べても更に華やかです。

 

 そんな中、今年は例年以上にどこのメーカーブースも当然のようにライブコマースをおこなっていたのが印象的でした。これはZ世代を中心に、デジタルを好む今の中国人を象徴しているような風景で、もはや「魅せる」というマーケティングに関して、本当に日本よりかなり前を進んでいます。

 

 2010年の訪問時は、モノ創りの観点でのみ中国市場を見ていましたが、今では完全にコト創りの観点でも、我々は中国市場から見習わないといけない時代です。そういう意味でも、私自身非常に良い学びと刺激を貰えた上海訪問となりましたが、おそらく他のメンバーは、私以上に貴重な経験が出来たと思います。

 

 不景気といわれている中国市場ですが、それを微塵も感じさせない 「Pet Fair Asia 2024」 でした。