【究極のベリーバードに辿り着くまで ①】
2023.02.01現在グループ企業である、「農業法人 リバードフィールド㈱」 が運営している、「鳥取砂丘フルーツパーク」 が鳥取空港そば、鳥取市賀露町にてオープンしております。
今のシーズンは、まさにイチゴシーズンのど真ん中。本来イチゴとは、1月下旬から2月末までがベストシーズンと言われていますが、我々の手掛ける品種「ベリーバード」も、まさにこの時期に最高の状態を迎えます。本来この品種は、鳥取県品種「とっておき」であり、鳥取県でしか栽培することが出来ず、いちご狩りもまたこの鳥取県内でしか体験出来ません。
そして手前味噌ながら、この品種、おそらく日本で最も美味しいイチゴであるという自負を持っています。実際、5年前にこの農業法人と観光農園を立ち上げるきっかけは、近くでこの品種を栽培されていた小林農園さんの「とっておき」イチゴを食べたところがスタートでした。
その衝撃と言ったら、人生の中でも忘れられない衝撃の一つといっても過言ではない程。口に入れた瞬間、昔からのお客様である小林さんに、「小林さん、これつくるわ!」っと思わず口から発してしまい、小林さん家族に、「は?誰が?」っというリアクションを受けたことを今でも忘れられません。
まず形が美しい。これぞまさにTheイチゴという理想的な形とサイズ。そして芳醇な香りがすさまじく、観光農園のハウスに入った方であれば分かると思いますが、本当にイチゴに包まれた感覚に陥るほど、香り豊かなイチゴです。
実際食すると、まさにイチゴの最高峰という、上品で高貴な味。甘味は勿論、ほのかに酸味を感じることが出来、これがすっきりとした味わいと深みを産み出します。農業関係の仕事をしているので、超一流の成果物を食べる機会は多々ありますが、例えばスーパーにあるフルーツの「糖度」がありますが、この糖度というのはあくまで数値であり、人間の本質的味覚を含めた感覚は数字だけでは測れません。糖度12度のフルーツの方が、糖度13度のフルーツより、実際甘く感じることは多々あります。
我々の「ベリーバード」はまさにこれを見事なまで体現してくれます。要するに数値化では測れない究極の美味しさ。是非とも一人でも多くの方々にこの感動を味わってほしいですね。
我々川口グループは、これまで75年間に渡り農業に携わってきましたが、当然自分たちで成果物をつくったことなどありませんでした。何一つバックグラウンドが無い中、その経験の無さという現実を凌駕してします程のインパクトを与えてくれたイチゴでした。
ちなみに、当時小林農園で初めて「とっておき」を食べたその翌日、早速弊社経営陣である、山崎さん田中さんを当時の精密機械工場の事務所に呼び出し、「イチゴをつくろう!!」っと宣言。全員のリアクションは、「は??」。まあ当然でしょう。
彼らは精密機械やペットフードは作ったことがあっても、それは工業・製造業の世界であり、農業なんて誰もやったことありませんでしたから(笑)
【Best Season for ベリーバード】
2023.01.30先週のことですが、お世話になっているクライアントさんが来鳥され、鳥取空港に降り立った直後にその足で、弊社の「鳥取砂丘フルーツパーク」のいちご狩りに10分間ほどですが、立ち寄っていただきました。
その方々の食べた直後のリアクションは、そりゃもうこちらが嬉しくなるほどの笑顔が弾けてましたが、それでも我々のベリーバード(いちご)のクオリティには圧倒的な自信を持っているので、まあ想定の範疇というとおこがましいですが、正直まあそれに近い感覚でした(笑)
それでもちょっと気になったので、一つだけつまみ食いをしてみると・・・、
「あれ?想像以上だこれ。いやこれは圧倒的に美味い!!」
我ながら衝撃的美味さでビビったというのが正直な感想。ある程度食べ慣れているはずなのに、こちらが驚くまでに美味い!!
確かにいちごとは、1月末~2月半ばくらいまでのひと月が一番美味しい時期です。しかしその時期としても、ちょっと衝撃的に美味いんです。私の語彙力の無さから伝わらないのが申し訳ない程です。
ふと我に返って、ここまでを振り返ってみると、鳥取砂丘フルーツパークの場長である奥田さんを中心に、よくぞここまで辿り着いたもんだと、いちごの美味しさと共に少し感傷的になりました。山あり谷あり、紆余曲折ありながら、こういったレベルのいちごをつくりあげたという現実は、まさに彼らのプロフェッショナリズムの結晶であり、心から感謝と称賛を届けたいですね。
スタートしてもう5年の月日が経過しているこのプロジェクト。彼らがつくりあげたこの味と、彼らの情熱は間違いなく日本一であると誇らしく感じずにはいられませんね。
濃厚ないちごらしい風味豊かな甘みと、それを引き立てる絶妙な酸味との奇跡的なバランスのハーモニーを奏でる、このベリーバード。味わいながら、色々な感情と思いにふけってしまいました。
【川口グループ 2023年の方向性】
2023.01.05年頭御挨拶致しましたが、川口グループ本年の基本施策を申し上げます。
【2023年の方向性 / スローガン:MY PURPOSE / OUR PURPOSE】
<リージョナルセールス> New Projectとして進めている、「山根肥料プロジェクト」「田渕農業施設プロジェクト」が、リージョナルセールスの未来を創り上げることに大いに期待しています。そして農業法人リバードフィールド㈱と連携し、「地域社会に根ざした地域農業」を実現を目指すこと。どこよりも長い歴史を持つリージョナルセールスだからこそ、新たな歴史を創る地域社会(リージョナル)に貢献する事業部となることが地域の発展に繋がるでしょう。
<ペットライフセールス> 『愛する家族に いいモノを。地球の仲間に いいコトを。』 この1月スタートとなる動物病院専売品の発売により、新たなマーケティング戦略の成否を決めるでしょうが、キーワードは「PB」「NB」を含めた、販売チャネル戦略です。量販店・専門店・動物病院、それぞれにマッチしたアプローチをするために、常に原点であるSTP分析が重要になります。我々の各プロダクトの特性を熟知することがプロダクトアウトとなり、更なるマーケット認知に繋がるでしょう。
<バッテリープラント> おそらく2023年も様々な外部要因に状況左右されるはずですが、コントロール出来ないことと戦う先には「言い訳」という結果しか待っていません。その逆風を突破するのは、我々がいかに内部要因を強化し、それを強みとすることです。バッテリープラントの最大の強みは昔も今もスクラップ&ビルドしながらのKAIZEN活動であり、モノ創りは我々のコアビジネスです。例年以上にここを前向きに行うことが、バッテリープラントの未来を創るということでしょう。
<とっとり匠の杜工房> 新工場稼働も3年目になり、ようやく本格的ファクトリーとなりつつあります。我々が推し進める戦略が拡大していけば、実用効率化の数的立証が見えてくるはずです。FSSC22000認証工場として、誇りある品質管理が実行できればR&Dと共に更に新しい世界も目指していけるはずです。そしてロジスティックス含めて、ロジカルな考え方を具現化する川口グループの中心事業部に成長することを希望します。
<リバードメキシコプラント> 新型コロナウイルスパンデミックもひと段落し、攻めのオペレーションが出来る環境になってきました。スーパーバイザーレベルも、フレッシュで前向きな人財が育ってきており、メキシコ式・アメリカ式・日本式が融合した、新たな化学反応を起こしたファクトリー誕生への大きなポテンシャルを感じています。本年こそは北米・欧米向けへのペットフード輸出がスタート出来れば、更なる躍進が見えてきます。
<農業法人 リバードフィールド> 『新たなトキを創る場所』 農業法人リバードフィールドが運営する鳥取砂丘フルーツパークとフードトラックTLP、そしてNew Project鳥取砂丘ライフテックパークとの連携で、新たなKGP世界観がうみだされる。更に外部異業種とのコラボプロジェクトもいよいよ始動開始。唯一無二かつグループ各ディビジョンの強みがどういう形で具現化されるのか、誰よりも私自身が楽しみにしています。
上記が2023年川口グループの基本方針です。
そして2022年4月発表した、2022年度 川口グループ スローガンは、「MY PURPOSE / OUR PURPOSE(社会における存在意義)」ですが、ビジネスにおける「パーパス」に関して、私の考え方としては次のとおりです。
【1】 会社は、何のために存在するのか?
【2】 あなたは、なぜそこで働くのか?
生活の為・お金の為・家族の為、という理由は誰しも思い浮かぶでしょうが、今回はそれ以外の、「なぜ?」 を考えてみて下さい。おそらく、社会人人生で、誰しも一度は考えたことのある永遠のテーマであり、今も昔もそれを探し求めてきたけど、未だ明確な答えを見つけていないかも。答えとは自分の中で何かを定義をすることだろうが、それが何か分からない
それは何故か?
おそらくその理由は、自分の中に明確な 「パーパス」 の定義がないからでしょう。
まずそもそもビジネスにおけるパーパスとは何か?
① 企業としての 「社会における存在意義」 「社会的存在価値」
② 一度策定したら基本的に普遍的である
③ サステナブル(持続可能)な成長には、パーパスこそが原動力となる
ではなぜパーパスが必要なのか??
時代背景 ① 社会的意義が重視される風潮
– CSR(ボランティア中心)時代から、SDGs & ESG(環境・社会・ガバナンス)時代へ
– ミレニアム世代・Z世代は、マネー・地位・名誉重視ではなく社会的意義を重視する
時代背景 ② VUCAの時代の到来
– 「VUCA」 とは社会orビジネスにおいて、不確実性で将来の予測が困難な時代状況
– 変化に対応した新プロジェクトが増える中で、「意義(Why)」を明確に示すことが重要
時代背景 ③ 戦略・組織の多様化
– 多彩な価値観や発想を活かす「ダイバーシティー」社会の実現の為
– 多様化した価値観や判断軸を自然に共有する為の、ベクトル指針の役目を担う
2023年となり、誰しも更なる激動の時代を感じるでしょう。コロナ禍・ロシアのウクライナ侵攻・円安&物価上昇。ビジネスや経済の世界は私には関係ないとは誰も言えない時代になってきました。全ては一人一人の個人に繋がってくるのが現代のビジネスフィールドであり、そのビジネス自体が多様性を持ち、先行きが読めなくなっているはずです。
だからこそ、「社会的意義」が必要となっていく時代となってきたわけです。それは「企業価値を上げる為」とも言われています。ではそれは何故か?すべては、企業にとって最も大切である「人財」と為であるということが、パーパスに対する最も本質的な意味・意義・価値であると捉えています。
その我々にとって最も大切な「人財」である皆さんが、明確な「MY PURPOSE」を設定し、そして「OUR PURPOSE」を理解し実行することが、「すべての生命へ幸福と感動を届ける」に繋がると信じています。全ては企業の為ではなく、皆さん自身の為に、皆さん自身が設定し、皆さん自身が幸せになる為に、この「OUR PURPOSE」は重要なキーワードになると信じています。
本年の変わりませずご愛顧賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。